狛犬の夏休み 〜再受験で入った医学生のブログ〜

20代後半で再受験。某国立大学医学生のブログ。普段考えたことをおもむくままに書いていきます。医学生の日々の生活や趣味、受験時のことなども書いていこうと思います。

ワクチンと人生のやりたいことリスト

人生あれこれ迂回してきた狛犬です。

 

本日はMRワクチン打ってきました。

 

MRというのは麻疹(Measles)、風疹(Rubella)の頭文字でMRワクチンはこの2種混合ワクチンのことですね。

 

何故ワクチンを打ってきたのかというと、来年から病院実習を(順調に行けば)行うわけですが、その前に様々な感染症対策として抗体を持ってないといけないのです。病院実習で患者に接するためには色々と必要だということは以前にも書きました。

 

なので抗体値を検査してもし基準より抗体値が低ければ医療機関でワクチンを接種しないと病院実習には参加できません(そのまま留年確定ってわけではないようです)。

 

実は私、ムンプスワクチン(おたふく風邪)も抗体値が足りず接種しないといけません。日本ではこれらのワクチンを同時に打つことができず、少なくとも四週間空けないといけないので今回はMRワクチンのみ打ちました。

 

海外ではMMRワクチンといって、先ほどの風疹麻疹ワクチンに加えて、ムンプスワクチンも混合させた三種混合ワクチンが主流のようです。

 

もし海外だったら一回の接種で終わってたかもしれませんが、まあ仕方ないですね。

 

ところで今日は「最高の人生の見つけ方」という映画をAmazonプライム・ビデオで観ました。

 

2007年公開と、昨日の「パッチ・アダムス」といいこれまた少し古いですが、感動する映画でした。

 

余命宣告された二人が死ぬ前にやりたいことリスト(Bucket list)を作ってそれを実現するために世界中を旅する映画です(ざっくりに言うと)。

 

Bucket listにはスカイダイビングにカーレースにエベレスト登頂などがあって、まさに男の夢を詰め込んだ感じでした笑

 

余命宣告されなくても、人間誰でも、やりたいこと、夢みたいなことを持っているかと思います。でも残念ながら映画みたいに大富豪の親友でもいて、死ぬ前に何かしようって気概がない限り全部叶えることは不可能ですね...

 

人生は一度きりです。

 

日本の場合、ほぼほぼ今後の人生を高校生くらいまでに決めないといけません。パイロットになりたい、保育士になりたい、ゲームプログラマになりたい、小さいときからあれこれ想像していた将来の自分を高校生までに現実のものとして作り上げなくてはいけません。私自身そうでしたが、その決断は思春期の子供たちにとっては恐ろしくストレスのかかることではないでしょうか。

 

江戸時代までには農民は農民、商人は商人、武士は武士と生まれたときからほぼ決まっていました(実は結構身分は行き来できたそうですが)。それこそ生まれた時からレールが引かれ、自動的に夢は諦めざるを得なかったのです。

 

しかし、将来の選択肢が一気に広がった現代、一見自由で恵まれてるように見えますが、逆に将来に対する不安に繋がってるように思います。

 

私自身、医学部入り直す前には他の夢がありました。もちろん夢が叶わなかったので医学部再受験したのですが...

 

高校生だった時も医者になるのとその夢を叶えるために普通の学部に行くのと結構悩みました。結局普通の学部に行くことにしたのですが、想像していたのと少し違ったんですよね...

 

今更引くわけにもいかず、ズルズル20代後半までその道を歩み続けたところ医者になるもう一つの夢を思い出し再受験しました。

 

でも実際、医学部じゃなくても、やりたいことができる!と思って大学に入ったものの想像と違って意気消沈、別の学部に行っとけばよかったって思ってる人は私以外にもたくさんいると思います。

 

そういう人でもやり直せる、全然やり直してもいいんだっていう認識が広まる社会になってこそ江戸時代と違うこの現代の自由さを最大限に活かすことができるのではないでしょうか。

 

何よりもやり直せると思えば進路に悩む高校生達のストレスを大きく減らすことができると思います。

 

(もちろんやり直せる資金力があることが前提になってきますが...再受験とお金の話はまたいつか書こうかと思います。私は大学は人生パス制度、一回卒業までの学費を払ったら何回でも入り直してオッケーにしたら良いと考えてます。それくらいしてもらわないとヨーロッパの大学に比べて学費高過ぎです。)

 

人生一度きりと書きましたが、その人生に詰め込むことさえできれば、Bucket listは別に何項目あってもいいわけです。

 

そのBucket listはいつでも付け加えていいし、どれからやってもいいし、いつやってもいい、そんな社会になればいいなと思っています。

 

私は少し詰め込み過ぎたようですが(笑)